長丁場の困難な試験勉強を乗り越えて合格するために必要なのは『強い意志』ではなく、『勉強の習慣化』です。合格した人達だってサボりたいという誘惑に駆られることはあるし、勉強開始当初の「中小企業診断士試験に合格するために何でもやるぞ!」何て気持ちはすぐに小さくなり、やがては消えて無くなってしまいます。「自分は意思が弱いから・・・」と落ち込む必要はありません。上手いやり方を知らないだけです。
そんな人間の性質を上手くコントロールし、試験合格するために、ここでは勉強を習慣づけるための方法をいくつか紹介したいと思います。
はじめのうちは、「勉強嫌だなー。。」と思いながら取り組むことになるかもしれませんが、習慣化してしまうと、勉強していないとかえって落ち着かなかったり、不安になってきたりします。習慣化のために必要な期間は、個人差や実行内容にもよるので一概には言えませんが、中小企業診断士試験の学習を毎日続けることを習慣化する場合、早ければ1~2週間で達成できると思います。
勉強習慣化の方法
1.IF THEN プランニング 2.チェック法 3.脱・完璧主義 |
1.IF THEN プランニング
「もし○○したら、△△する。」という自分ルールを作るという方法です。
例えば、
「平日、月・水・金は帰宅後1時間運動する。」
「通勤時間のうち、1時間は中小企業診断士試験の学習をする。」
「土日のうち、午前2時間、午後2時間は中小企業診断士試験の学習をする。」
といった使い方をします。
たったこれだけのこと?という感じがしますがしっかりとした研究がなされ、効果も証明されています。
ルールを作る際の注意点として、あやふやな表現はなるべく避けて具体的に書くというものがあります。例えば、「平日3日間運動する。」のように実行日をあいまいにしておくと、その都度何曜日に運動しようか考えてしまいます。そうなると、だんだん考えるのが面倒になる → 運動するのが週の後半に偏ってくる → 週末には飲み会や旅行が入りだんだん実行されなくなりやがてやめてしまうという悪循環に入ってしまいます。そうならないために、「平日3日間」でなく、「月・水・金」のように具体的に決めてしまうのが良いでしょう。
実施内容についても同様のことが言えます。「中小企業診断士試験の学習をする。」だけでは、その都度何を勉強しようか考えてしまいます。そうならないために、何を学習するのかは事前に決めておくべきです。ただし、同じことを繰り返すのが効果的な運動習慣と違って、試験対策では多くの様々なことを実行しなければいけません。そのためには事前に何をするかを決めるのにはしっかりとした計画作成が必要になります。
2.チェック法
立てた計画を長続きさせるための工夫です。決めたことを計画通り実行できた場合、カレンダーや計画表にチェックを入れます。単にチェックを入れるだけよりもシールを貼る等する方がより効果的だと思います。
私の場合、計画に対して予定通りできた日にはペンでチェック、計画以上に進められた日にはシールを貼るというやり方をしていました。私は女子ではないですし、特にシールが好きなわけでもないです。済んだことにチェックをする行為とか、済んだことが見えるようになるとか、人間の本能的な部分に働きかけているんじゃないかと思ってます。
やったことが無い方は「本当に効果があるの?」と感じるかと思いますが、これが案外効きますので是非お試しください。
3.脱・完璧主義
こちらは方法というより考え方の話になります。「毎日学習するぞ!」と決めて実行しようとしても、どうしても気が乗らない日や忙しくて時間が取れない日があります。実行できなかったからと言って気にする必要はありません。何日か予定通り進まなかったからと言って、全てがゼロになる訳ではないです。
ただ、習慣化という点からは全く取り組まないよりは10分だけでも毎日実行する方が望ましいです。