受験勉強をしていると、「この項目は何回テキストを読んでもなかなか覚えられない」、「前回は解けていたはずの問題が時間が経って解けなくなってた」ということがあります。忘れるのは仕方がないというのは分かっていますが、それでも勉強に意味がなかったように感じてショックですよね。
以前↓の記事で暗記のコツを書いたのですが、今回は別の観点で調べてみたのでこのページにまとめたいと思います。
復習は何回必要?復習のタイミングは?
暗記のためには同じ内容を繰り返し学習する、つまり復習することが重要というのは言うまでもありませんが、何回復習するのが効果的なのか、またどのタイミングで復習するのが良いのかを調べてみました。
4回説
学習した翌日、1週間後、2週間後、1か月後の4回の復習で忘れづらくなるという説です。こちらは東大教授さんの説です。
https://president.jp/articles/-/12018?page=2
7回説
東大法学部の主席合格者である山口真由さんの提唱する回数です。読み方として、毎回一定のペースで読むこと、ページをめくる仕草等も一定にすることを推奨しています。
暗記のためには「書く」とか「話す」ことが効果的だが、時間効率を考えると、何回も読み返す方が良いとおっしゃっていました。ただし、ここで山口さんの想定しているのはビジネスでのプレゼン等のための記憶ということで、記憶を思い出す補助になるような資料があるような場面を想定しています。
受験で必要になるような丸暗記の場合は話が違ってくるようです。
https://www.google.com/amp/news.livedoor.com/lite/article_detail_amp/12366554/
6回説
米国公認会計士(USCPA)資格を取得したatsuさんの説です。タイミングは1日後、4日後、7日後、11日後、15日後、20日ということです。自分で色々試した結果から導いたということなので信憑性は高いと思います。
もっと早く知りたかった!忘却曲線に沿った情報の効率的な暗記法
以上、読みながら薄々勘づいているかと思いますが結論として、復習の回数は何回が最適だというのは言い切れないということになります。(ハッキリせずすみません。)
しかし、タイミングについては、まずは翌日という比較的早い時間に復習すべきだということは意見が揃っているようです。私の感覚では早くても1週間後に復習くらいかと考えていたため自分の復習タイミングもベストじゃなかったんだと気づきました。これだけだと、なぜこのタイミングでの復習が良いのか腑に落ちない方もいると思うので説明になりそうな理論を調べてみました。
長期記憶と短期記憶について
短期記憶とは数十秒程度で忘れてしまう記憶、長期記憶とは数時間から長ければ一生覚えているような記憶のことを言います。これらの記憶は脳の異なる部分に蓄えられることが分かっており、短期記憶は『海馬』というところが、長期記憶は『新皮質』というところがそれぞれ蓄えます。ですから復習をして、記憶を定着させるというのは、記憶を海馬から側頭葉に移す作業をしているようなものと言うことができます。
短期記憶、長期記憶に関する理論で、どのタイミングで、何回復習すべきかに関係しそうなものは。
海馬に蓄えられた記憶は(復習しないと)1か月ほどで消えてしまう
ということでした。
ここから、遅くとも1か月以内には復習をしないと、始めから覚え直すのと同じになってしまうということは言えそうです。