雑学的な話になりますが、組織運営に関わる内容でもあるのでここで紹介してみたいと思います。
262の法則や働きアリの法則と聞いて、ピンと来る方も多いと思います。かいつまんで言うと、会社などの組織に人を集めたとき、例え優秀な人ばかりを集めたとしても、その中でめちゃくちゃよく働く人とサボる人が現れるという話です。ここまではけっこう知られた話だと思いますが、この話の続きについて知らない方も多いのではないでしょうか?
262の法則(働きアリの法則)とは?
まずは262の法則について説明したいと思います。働きアリの法則という名前にもあるように、この法則の話の出元はアリの社会の研究です。
アリの社会を研究してみると、全体の2割は一生懸命働き、6割はそれなりに働く、後の2割はサボっているということが分かりました。また、サボっている2割だけ取り除いて新しいグループを作ったり、一生懸命働く2割だけを集めて新しいグループを作ったりしてもやはり262の割合で働き者とサボってしまうアリに分かれるという研究がされています。
ここまではよく聞く話で、人間社会に当てはめると、職場でサボってしまう人がいくらか出るのはしょうがないねという話をする際の引き合いに出されたりします。
262の法則のその先
262の法則には続きがあります。それは、サボっていると見られていた2割にもちゃんと役割があるという話です。
アリの社会を更に研究してみると、サボっている2割のアリもずっとサボり続けている訳ではなく、一生懸命働いているアリが疲れて働けなくなった時にはバトンタッチして働き出すということが分かりました。そしてこの役割はアリ社会の存続のために非常に重要だそうです。
もし、10割のアリが全て一生懸命働いてしまうと、そこから更にやらないといけないことが増えたときにどうしようもなくなってしまいます。普段働かない2割はそんな事態を防ぐための重要な役割を担っているのです。
以上が262の法則とその先の話です。アリの話を人間社会に当てはめるのはどうなんだろうという気もしますが、アリは非常に多くの数が一緒に生活している(アリの種類にもよりますが、1つの巣に数万~数十万匹ほどいるようです)生き物です。数だけで言えば人間の会社組織なんかよりも全然多いので、多くの数が効率よく動くやり方と言う点では参考になるところもあるのかもしれません。
262の行動は本能的に理解できるところもありますよね。例えばバーベキュー場で皆で準備しているときにスタートで出遅れてしまうとやること無いから傍観しておこうみたいな状況とか。。
似たような話で「社会的手抜き」というのもあったので紹介だけしておきます。