管理者紹介

神奈川県のものづくりの会社で働いている普通の会社員です。仕事は企画・設計職で、中小企業診断士とは全く関係ない仕事をしてます。年は41歳です。

2018年の5月、ふと中小企業診断士の資格に興味を持ち勉強を始め、独学(+通信講座)でその年の中小企業診断士試験に合格することができました。勉強期間は半年ほどで、使った時間は350時間くらいです。

メインは独学での学習だったため、どういう教材を使ったら良いか、どんな風に勉強するのが効率良いかなど色々と悩んで調べながら進めました。かなり苦労しましたが、おかげで中小企業診断士試験対策の勉強ノウハウを蓄えることができました。

以下、私が受験を考えてから合格するまでの勉強記録を書いています。

2018年4月「中小企業診断士資格に興味を持つ」

2018年4月の中頃、中小企業診断士資格に興味を持ちどんなものかを調べてました。以前から資格の存在は知っていたんですが、ちゃんと調べたのはこの時が最初です。

私は理系出身なんですが、この頃商品の企画みたいなことにも関わるようになってきていました。経営とかマーケティングなどに関する知識が足りないことに負い目のようなものを感じていて、そういう知識があることを形で示せるものが欲しいと考え、中小企業診断士資格取得にチャレンジすることを決めました。

4月は特に勉強はせず、情報収集だけしていました。合格のための勉強時間が1,000時間も必要なことを知り、ちょっとひるんでしまいました。その後動画を見て勉強できる通信講座があることを知って、「動画を見てるだけで勉強できるなら1,000時間やれるんじゃないか?!」とやる気を取り戻し、さっそく通信講座の申し込みをしました。申し込んだ通信講座は「診断士ゼミナール」です。

診断士ゼミナールは安いし良い講座だったんですが、今思えばもうちょっとお金を出してもスタディングの方が良かったかなーと思ってしまいます。

2018年5月「実力確認と勉強開始」

実力確認のため、勉強を始める前に過去問を解いてみることにしました。もしかしたら社会人経験で覚えた知識だけでけっこう良い点が取れるかもなんて淡い期待を抱いてました。

結果は基本的に惨敗だったんですが、企業経営理論だけは50点ほど得点できました。もともと2年計画で受験しようと考えてたんですが、「ひょっとしたら今年の合格が目指せるかも!」と気持ちが小躍りしました。7科目中の1科目がそこそこできただけなのに、この時はなぜかそう考えてしまいましたね。。

その後、5月の間は診断士ゼミナールの動画講義をひたすら見ました。なにぶん試験までに残された時間が少なかったので、動画再生のアプリを使って、倍速再生+余分なシーンはスキップ機能で飛ばしまくりました。時間が惜しかったので聞かなくても良いと思ったところは数秒単位でこまめにスキップしていました。5月の間に動画講義を1周~科目によっては2周くらい見たと思います。

2018年6月「診断士ゼミナールに不安を憶えテキストの追加購入」

診断士ゼミナールの動画を1~2周見終えたので、再度過去問を解いて実力チェックしてみました。点数は最初に解いた時よりも上がってたんですが、動画講義では見たこと無いような問題がけっこう出題されていたため、診断士ゼミナールだけでは抜け漏れがあるんじゃないかと不安になり、市販のテキスト(スピードテキスト)を追加購入しました。(診断士ゼミナールだろうが、市販のテキストだろうが、どれだけ勉強しても見たことのないような問題が出題されるということは後になって知りました。中小企業診断士試験は範囲がかなり広いですからね。「このテキストには全部載ってる」ってのは無理です。)

6月は、通勤時間に診断士ゼミナールの動画講義を見る、家ではスピードテキストを読む、の2本立てで勉強を進めました。

2018年7月「過去問中心の勉強」

この頃から過去問中心に勉強するようにしました。過去問は多くても1年分を2回解いただけだったので今思うと繰り返しが足りなかったと思います。

他には、時間が無い中、今までの総復習をしようと思い、テキストをパラパラめくってざっと読むような勉強もしていました。テキストパラパラは今考えるとめちゃくちゃ非効率なやり方でしたね。あんまり意味がなかったと思います。

あとは、試験本番の3週間くらい前にスタディングの模試をインターネットで受けてみました。結果はB判定(合格率70%くらい?)だったので「この調子で追い込めば合格できるかも!」という感触を持ちました。

2018年8月「1次試験本番」

1次試験本番がやってきました。会場は新横浜にある東芝の研修センターで家から1時間くらいの場所だったんですが電車が遅れたりすると嫌なので初日は一応前泊しました。

前日はホテルで勉強漬けだったんですがここでは思いっきりしくじりました。

1日で今まで勉強してきた全範囲を総復習してやろうと考え、例のテキストパラパラ勉強をしてしまいました。テキストパラパラ勉強は、試験当日の休憩時間にもやってましたが、この勉強をした結果、試験本番では「さっきテキストで見たやつだ!」と思いつつも答えが分からないという悔しい思いをしただけでした。「もうちょっとで思い出せそう、ここまで出てきてる・・・」と試験中ずーっと考えてたりもしたんですが結局ダメでした。中小企業診断士試験レベルの問題だとうろ覚え程度の知識じゃあ役に立たないんですよね。

試験終了後、自己採点した結果は、合計点は合格ラインの420点を超えているものの、経営法務が36点と足切り。(1問4点なので)あとたった1問の差で合格を逃したと思うと悔しくて悔しくてしばらくは気付くとそのことばかり考えてました。(その後得点調整で法務が8点上乗せになり、合格することができました。)

ただ、この時期に自分の勉強の何がダメだったのかを猛反省、分析してどうすれば合格できたのかを考え抜きました。このサイトに書いてあることの中には、この時期に考えた内容も多くあります。

2018年9月「勉強再始動」

9月のはじめ、科目合格してるかどうかの確認をしようと思い、協会の公式ページで合格発表を見ました。そこで経営法務の得点調整と自分が1次試験を合格していたことを知り、慌てて2次試験対策を開始しました。

まずは受講していた診断士ゼミナールの2次試験対策に取り組んでみましたがあまり役に立たなさそうと感じました。調べてみるとおすすめの対策テキストで良さそうなものを見つけたので診断士ゼミナールには早々に見切りをつけて、「ふぞろいな合格答案」シリーズを購入しました。1か月で100時間学習する計画も立てて、勉強をスタートしました。

その後、情報収集する中で事例Ⅳはしっかりと勉強すれば得点源にし易いということを知り、対策テキストとして「30日完成!事例Ⅳ合格点突破 計算問題集」を追加購入。2次試験対策としては「ふぞろいな合格答案」と、「30日完成!事例Ⅳ合格点突破 計算問題集」だけをひたすら解くという勉強をしました。勉強が進む中でいわゆるファイナルペーパーを作り始めました。この時はファイナルペーパーという言葉や存在を知らなかったんですが何となく必要性を感じて作り始めたみたいです。勉強してみると分かると思いますが、2次試験対策ってそういう世界なんですよね。

2018年10月「ひたすら過去問を繰り返し~2次試験本番へ」

この時期は「ふぞろいな合格答案」を使ってひたすら過去問を解いていました。解いた量は7年分の過去問を1つの問題2~3回くらいずつでした。

2次試験の対策では、本番で実力を発揮できることに気を使った勉強をしてました。1次試験は選択式のため、本番で少々頭が働かなかったとしても大失敗はしにくいですよね。でも2次試験は記述なので、本番の緊張状態の中でどこまで実力が出せるかが不安だったんです。それで、なるべく本番に近い状況に慣れようと思って、2次試験と同じ時間配分で1日かけて過去問を解くというセルフ模試(?)も2~3度実施しました。

他には前に作ったファイナルペーパーの改良を何度かしたり、全ノウハウ(=「2次試験合格者の頭の中にあった全ノウハウ」)を追加購入して読んでみたりしました。

いよいよ2次試験本番です。試験はめちゃくちゃ疲れました。事例Ⅰ、Ⅱはだいたいいつも通り解けたんですが、事例Ⅲでは回答用紙を埋められない問題もあり、試験の最中にかなりメンタルが崩れました。更に追い打ちで事例Ⅳの出題傾向が大幅に変わっており、メンタルはズタボロでした。でも「受験生は、皆同じようにヤバイと感じてる、ここで気持ちが折れずに取り組めた奴が合格できるんだ!」という自分でもよく分からない熱血心が出てきたたため自分なりの精一杯で最後まで取り組むことができました。

それにしても2次試験は疲れました。試験会場で話し相手がいないのもかなり寂しかったですね。独学のツライ点の1つはそこです。試験についてトークしながら帰っているのが羨ましかったです。

2018年11月「何もしない時期」

この時期は中小企業診断士試験に関することはほとんど何もしていませんでした。2次試験に対する予備校の講評を少し見たくらいです。予備校からは模範解答も公開されますが、それで採点しても合格してるかどうかなんて分からないですからね。

予備校のサイトなんかを見ると、2次試験の筆記が終わったら口述対策、と書いてありましたが、2次試験の合否が分からないのに対策する気になれませんでした。合格できてる感触もありませんでしたし。口述試験対策に必要になると聞いたんで、一応2次試験で自分がどんな回答を書いたのだけは整理してメモおきました。

2018年12月「2次試験(記述)合格発表と口述試験」

合格発表当日、中小企業診断士協会のサイトに朝から何度もアクセスして発表を待ちました。この日はソワソワしながら仕事してました。合格していたのが分かったときはすごく嬉しかったです。仕事を抜けて試験勉強でほったらかしにして苦労をかけた嫁に報告をしました。

それ以外には特に報告できる人がおらず、また独学の寂しさを感じました。

そうこうしてるうちに10分くらいで合格できた興奮は冷めていきました。発表前は、試験直後からずーっと気になってたのに合格が分かると案外こんなもんなのでしょうね。

 

以上、私が中小企業診断士試験の受験を決めてから試験の合格発表までを思い返して書いてみました。このサイトの主な目的は、中小企業診断士試験に合格するための情報提供なので、とりあえず私の雑談はここまでにしておきます。

この後、2次試験の口述試験や実務補習、中小企業診断士としての実活動などが続きますが、それらについてはサイトの中で紹介していきたいと思ってます。

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