スマホを使ってスキマ時間で学習できることで人気の、中小企業診断士講座『スタディング』。LEC、TACに代表される従来の通学タイプの大手予備校に対し、オンラインで格安に受講できること、AIなど新しい技術を積極的に取り入れることなどを特徴として受講者を年々伸ばしています。最近(2020年7月)マザーズに上場したりと、ノリにノッているという感じの会社です。このスタディングについて、実際のところどうだろう?というのを知るために受講者にアンケートを取ってみました。
受講者の声
以下は私が独自に集めた受講者の感想です。良い点ばかり聞いてもしょうがないので、受講してみて気付いた『良かった点、悪かった点って何でしたか?』という聞き方をしています。
Sさん(2019年受講)
サラリーマンにとって仕事をしながらの資格取得は効率的に勉強するのが最大の課題です。スタディングはそういった時間が無い方向けにおすすめと言えます。良かった点は、スタディングでは大手資格学校と比較して運営コストを削減しながらも、講座の開発コスト(ビデオ制作や講師への報酬等)は削っていません。
私もスタディングの講座を受講しましたが、大手資格学校と同水準の講義内容です。
イメージとしては銀行窓口とネット銀行の差を考えてみるといいかもしれません。投資商品を買うのにわざわざ銀行の窓口に行って購入するのは、銀行の窓口の人の人件費や店舗のコストなどがかかっているので全く同じ商品でも手数料がネット銀行の方が圧倒的に安いです。
インプットできる授業の時間などもほとんど大差がないことと、価格がスタディングの方が圧倒的に安いことが分かるかと思います。
悪かった点は、特に無いのですが、講座が合う合わないというのはあると思うので、学習コンテンツのクオリティに不安がある場合、スタディングは無料でお試し講座(実際の講座の第一回目)を受講することが出来るので、試してみることをオススメします。
Nさん(2019年受講)
自分は中小企業に勤めており、「自分の会社は将来的に大丈夫なのか?」ということが気になり、「中小企業診断士」の資格取得を目指そうと思いました。
中小企業診断士を学べる通信講座はたくさんありますが、その中から「スタディング」を選んだ理由は、キャッチコピーにもあるとおりですが「スマホやタブレットを使いながら、スキマ時間で勉強することができる」からです。通勤時間や子どもたちが寝ている時間などで勉強をすることができることがメリットと思い、スタンディングを選びました。
スタンディングを利用して良かった点は、こちらもキャッチコピーとおりですが「テレビ番組を見るように勉強することができる」からです。講座は、1講座「30分程度」なので、自分が電車に乗っている通勤時間はちょうど良く、スキマ時間を利用活用することができたので、とても良かったです。時間がない時は、倍速でも観れるようになっているのも助かりました。
悪かった点としては試験本番で講座で勉強していない問題がいくつかあったことです。自分はなんとか合格できたのですが、まだまだ講座の内容に対策不足のところを感じました。スタディングの講座を聞いていれば出ない問題はない、くらいの対策をしてほしいと感じました。
Hさん(2019年受講)
良かった点は、圧倒的な低価格です。従来の予備校にくらべてめちゃくちゃ安い。これがスタディングの中小企業診断士講座の1番のポイントではないでしょうか。講座の内容は、短期間で国家資格に合格した人たちの勉強法を徹底的に研究したというだけのことはあり、よくまとめられていて分かりやすいと感じました。あと学習サポート機能も満足です。
これまでですとオンライン講座といってもパソコンメインで考えられていたものが多かったと思います。スタディングではパソコンでなくスマートフォン主体で考えられているようで、時間と場所を選ばずストレスなく勉強することができました。
悪かった点は、冊子のテキストがなかったところです。私のような古い人間にはスマホなどで隙間時間で勉強するよりきちんと椅子に座って勉強ができるほうが頭に入りやすいと感じたからです。冊子のテキストも標準で付いていたらもっと勉強しやすかったのではないかと思います。
Nさん(2019年受講)
良かった点は通勤電車などの隙間時間に学べる点です。各講座をビデオ教材で受講できるため、自分の好きなときにできる分だけ学習できるのが良かったです。お風呂に入っているときや寝る前に少しだけ予習復習するということも可能なため、気軽に勉強できて便利でした。また学習マップという教材も良かった点でしたね。勉強するべき事柄を可視化したもので、自分がこれから学ぶべきことや、ついつい学び忘れていたことを確認することができました。
とはいえ良かった点ばかりでなくスタディングの悪かった点もいくつかあるのも確かです。まず一つ目がそれぞれのコース料金ですね。一括払いだと税抜きで5万円から6万円ほどと確かに安いのですが、分割払いの場合では、合計しておよそ2割増しの金額になってしまうのが不満でした。またビデオ教材で勉強する都合上、電車やバスの中など公共の場ではイヤホンが必須なのも悪い点と言えます。加えて講師の方の発音が聞きにくい場面がちらほらとあり、いったいどういうことなのかと何度か巻き戻して見直さなければいけないこともありました。
>スタディング中小企業診断士試験対策講座の詳細はこちらから<(スタディング公式HP)
以上、スタディング受講者のアンケート結果でした。
その他、Twitterやネット口コミから集めたスタディングの評判や私が分析したスタディングの良い点、悪い点などをこちらにまとめてあります。興味のある方はこちらも読んでみてください。
講座選びのためには、『受講者の評判』の他に『受講して実際合格できたかどうか』というのも気になるところと思います。以下にはスタディングの合格率について調べたものを載せています。
スタディング中小企業診断士講座の合格率は?
スタディングだけでなく、LEC、TAC、診断士ゼミナールなど他社の講座もそうなのですが、試験の合格率を公開していません。(ちなみにスタディングの場合、HPに掲載されている合格人数は80名/2020年、28名/2019年、23名/2018年、17名/2017年です。)
これは公開しないというよりは、できないものと思われます。自社の講座を何人が受講したのかは、もちろん各社把握していますが、合格したかどうかは受講者が自主的に連絡してくれない限り知ることができないからです。なので、各社、「合格祝い」制度などを設けることで、合格者からの合格情報をできるだけ集め、HPに公開するというやり方をとっています。
以上のように講座の合格率そのものを知ることはできないのですが、参考になりそうな情報は調べることができます。それは『教育訓練給付制度』のHPからの検索です。教育訓練給付制度を利用するためには、試験の合否を報告する義務があるため、制度を利用した受講者の情報は、各企業に集まってきます。
これによると最新の平成30年度の実績では、スタディングの通信講座を受講した受験者57名のうち、36名の63.2%が合格となっています。同時期のTACやフォーサイトなどの他社の合格率を見ると20%弱という数字となっているため、スタディングの合格率は驚異的な水準です。
ただし、数字の見方には注意が必要です。注意すべきなのは、ここで知ることができる数字は教育訓練給付制度を利用した受講者のもののみのため、全体の合格率とは異なる可能性があることです。スタディングでは通信講座の毎年の受講者数を公表していませんが、おそらく57名に対して桁違いの数になると思われます。教育訓練給付制度の数字はその中の一部を取ってきたものになるため、この点注意が必要です。
教育訓練給付制度そのものや、スタディングでの教育訓練給付制度利用について知りたい方は以下から。
スタディングには教育給付金制度の対象講座があるので、対象の方は受講完了して申請すれば、試験の合否に関わらず20%の払戻が受けられます。※教育給付金対象講座はスタンダードコースのみです。詳しくはこちら(スタディングHPへのリンクです)から。
制度の説明はこちらのユーキャンの説明が分かりやすいです。
>スタディング中小企業診断士試験対策講座の詳細はこちらから<(スタディング公式HP)
スタディングの講座に興味を持った方は、こちらにより詳しい説明記事を書いたので、良かったらこちらも読んでみてください。
スタディング詳細解説~コースの選び方から特徴、弱点まで~