このページでは、2社の特徴や受講の注意点、私も含め実際に使った人の口コミ情報や選ぶ際のポイント、キャンペーン情報等を紹介しています。
スタディング、診断士ゼミナールはスマホで見られる動画講義が人気の通信講座です。2社とも移動時間、スキマ時間を使って忙しい人でも無理なく学習を進められることや、安い価格(大手が20~30万円するの対して、5~8万円ほど)で手軽に受講できることをウリにしています。
この記事はこんな人向けに書いてみました。
- 中小企業診断士試験の受験を考えている。費用はかけたくないが、独学では不安なので、安価で品質の良い対策講座を探している。
- 対策講座についてある程度調べたが、スタディング、診断士ゼミナールのどちらにしようか決めきれずに迷っている。
【キャンペーン情報】
スタディング
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大々的なキャンペーンをやっていない時でも、無料の会員登録をしておくとメールで割引クーポンが届いたりします。受講を検討されている方はとりあえず登録しておくと良いです。
診断士ゼミナール
診断士ゼミナールでは、キャンペーンを実施中です。2023年9月30日までにお申し込みの方は、¥3,000~5,000OFFで申し込み可能です。
それでは、スタディングと診断士ゼミナールについて紹介を始めます。
目次 |
スタディングの特徴
まずはスタディングの特徴です。
特徴その1 スマホで見られる動画講義
スタディングの特徴の1つ目は動画講義です。一昔前は、予備校に通って受講するしかなかった中小企業診断士の対策講座をPCやスマホで視聴することができます。
動画講義は、2倍速での視聴もできるため、短時間での学習完了に役立ちます。スタディングの動画講義はお金をかけてスタジオ収録されていることも特徴です。
特徴その2 記憶のメカニズムから考えられた教材~学習マップ~
スタディングには学習マップというオリジナル教材があります。
各科目で学習する項目をツリー状に一覧にしたものなのですが、これが効率的な学習にかなり役立ってくれます。
中小企業診断士試験は学習範囲が非常に広いです。目の前の項目だけに着目して学習していると、その項目が全体の中のどのような位置づけになるのかがすぐに分からなくなってしまうんです。
学習マップを使うことで、各科目の学習内容全体の把握と、その中のうち今自分がどの部分を学習しているのかを常に把握しながら進めることができ、効率的な学習をすることができます。
学習マップ
なぜ学習内容の全体を把握しながら進めるのが重要なのか?
「学習内容の全体把握が重要な理由」=「学習マップが重要な理由」について少し紹介したいと思います。
なぜ全体を把握することが重要なのかを記憶のメカニズムから説明します。
記憶する際、ものごとを単独で覚えることは難しく、すでに知っていることに関連した内容の方が覚えやすいと言われています。
この原理に沿うと、はじめに全体像を把握しておくことは、個々の詳細な内容を、全体像の中の一部という形として関連づけることができる、という点で効果的です。
反対に、いきなり詳細な内容から勉強し始めても、脳の中にはそれに関連する情報が何もない状態なので、記憶するのが難しいです。
特徴その3 PC・スマホをフル活用(スマート問題集、過去問セレクト講座)
スタディングでは問題集や過去問をスマホで学習することができます。
ちょっとしたことのようですが、これはめちゃくちゃ効果的です。
普通だったら、問題集や過去問を解くときには、テキスト、回答用紙、ペンを用意する必要がありますよね?まあ紙に書くことで記憶に残りやすいというメリットもあるし、机に向かって勉強できる時は良いんですが。。ただ、通勤電車の中等でこれらを準備するのは大変です。
受験勉強の中で、問題集、過去問を何度も繰り返し解いて知識を定着させるというのは非常に効果的な学習方法なんですが、スマホで問題を解いているだけでそれが実現できるのは素晴らしいです。
スタディングの教材は細やかな点に気を配られている、かゆいところに手が届く教材だと思います。スタディングは移動時間、隙間時間での学習で合格することに徹底的に力を入れているのでしょう。
スマート問題集・過去問セレクト問題集
下の画面がPCやスマホでできるスマート問題集・過去問セレクト問題集です。答えを選ぶとすぐに解答が分かるだけでなく、関連知識についての解説も表示されます。いちいちテキストで引いたりしないで済むところが嬉しいですね。
スマート問題集には電卓機能も付いており、簡単な問題ならスマホで計算問題を解くこともできます。
過去問セレクト問題集はメールアドレス登録すれば無料でサンプル問題が体験できます。過去問セレクト問題集の無料体験はこちらから
特徴その4 【新機能】マイノート
スタディングに新しく追加された機能です。テキストの内容のうち、後で見返したい箇所や気になる箇所などをメモしておくことができます。
下図はマイノートの使用例です。赤い四角で囲った部分が元のテキスト、青い四角で囲ったものがマイノートです。テキストの内容をそのままマイノートにコピーして貼り付けることもできます。
【新機能】AIマスター
2019年5月、スタディングにAIマスターという新機能が登場しました。AI=機械学習を利用することで、「ある内容を学習したら試験の得点が何点上がるのかを教えてくれる機能」ということですが、正直うーん・・・という感じでした。
詳しく知りたい方はこちらから
スタディングでは中小企業診断士試験の問題を体験し、今の実力チェックができる「簡易診断テスト」を提供しています。全部で35問とけっこうボリュームがありますが、無料で受けられるので中小企業診断士の受験を検討中という方は是非試してみてください。
診断士ゼミナールの特徴
次に診断士ゼミナールの特徴を紹介します。
特徴その1 とにかく安い
診断士ゼミナールのフルセットコースである「2023年度1次・2次試験プレミアムフルコース」の価格は税込¥59,780。
この時点でも相当の低価格ですが、受講期間である3年以内に合格した場合、合格体験記+合格証のコピー+本人写真の提出で¥30,000の合格お祝い金がもらえ、その場合の実質価格は¥29,780。
安過ぎて心配になります。(運営が)
教材の品質については、私が利用して合格できた講座なのでご心配無く。
2021年、診断士ゼミナールがあらたな割引制度を始めました。その名も「不合格者返金制度」。名前のとおり不合格になった方に受講料の一部を返金する制度です。対象となるコースが1次2次プレミアムフルコースだけで、中小企業診断士試験を受験して、一定以上の点数を取得することが条件(で、またその点数の条件がけっこう厳しい)ですが、ともかく不合格の場合も受講料が返金されるという制度です。診断士ゼミナールは徹底して低価格路線を貫いていますね。
制度について詳細を知りたい方は、公式ホームページで確認してみてください。
特徴その2 総計270時間もの動画講義
スタディング同様、診断士ゼミナールも動画講義による学習を特徴としています。
診断士ゼミナールの動画教材の総講義時間は270時間あるのですが、これは他の通信講座と比較して圧倒的に長いです。他の講座(スタディング、TAC、LEC、クレアール)も調べましたが、ものによっては倍くらいの差があります。
動画講義の時間が長いということは、テキストを使った学習の時間を少なくできる、
つまり、通勤時間等の移動時間や隙間時間を活用した学習だけで多くの部分をこなすことができるということになります。忙しい社会人にとって、時間を有効活用することは試験合格のための重要なポイントになります。
私自身、通勤が片道1時間30分という生活をしているため、映像講義で学習するというスタイルはバッチリハマりました。
電車が混んでいてテキストが開きづらいときや、テキストを開いて学習する気力が出ない仕事の帰り道等にも動画を見ているだけで学習を進めることができるのは非常に助かりました。
特徴その3 動画教材が無制限でダウンロード可能
診断士ゼミナールの講義動画は全てダウンロードが可能です。
通信講座は何社かありますが、講義動画を無制限でダウンロード可能なのは診断士ゼミナールだけではないかと思います。
ダウンロードできることのメリットは、1度スマホなどの端末に保存してしまえば、その後、学習時に都度通信する必要がないため、電波が届かない、通信容量が足りない等を気にしないですむことです。
私が通信講座を選ぶ時の決め手になったのはこの点でした。
格安SIMを利用しているため、混雑しているときの通信速度に不安があったからです。
ただ、ダウンロード形式の場合、必要なファイルを事前に端末に保存する手間が発生するため、ダウンロードが良いか、ストリーミングで試聴するのが良いかは賛否の分かれるところと思います。
ダウンロードでスマホ視聴する際、私の使用していたアプリをご紹介しておきます。Android向けです。再生速度を自由に変えることができる機能が重宝しました。
動画教材をスマホで見れるアプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=org.videolan.vlc&hl=ja
特徴その4 質問へのていねいな対応
私が受講した時、講義動画やテキストを読んでもどうしても分からない内容が1点だけあり、メールで質問をしました。
質問はちょっとした内容だったんですが、質問に関わる周辺知識も含め、非常にていねいな回答をいただけました。
実際にいただいた回答を付けておきます。
2社の特徴を比較まとめ
スタディングと診断士ゼミナールのフルセットコース同士を横並びで比較してみました。
診断士ゼミナール 【1次2次試験プレミアムフルコース】 |
スタディング 【コンプリートコース】 |
|
費用 | ¥59,780(税抜き) | ¥80,300(税込) |
内容 |
<1次試験対策> |
<1次試験対策> ・対策講座(テキスト+ビデオ教材) ・問題演習 ・過去問題集 ・模試受講 <2次試験対策> ・対策講座(テキスト+ビデオ教材) <その他> ・Q&Aチケット×3枚 |
受講期間 | 3年間 | 2年間 |
無料体験 | サンプルテキスト、サンプル動画講義 | サンプル動画講義 |
特徴 |
・270時間の充実したビデオ教材 |
・マイページで学習時間や学習進捗の管理が可能 NEW・アプリインストールでビデオ教材がダウンロード視聴可能 |
キャッシュバック | 合格後、体験記+合格証書コピー+顔写真の提示で¥30,000 | 合格後、体験記+アンケート記入で¥10,000 |
口コミ情報
スタディング、診断士ゼミナールの口コミ情報を集めました。良い評判と悪い評判に分けて紹介します。
スタディング【良い評判】
スタディングの良い評判には、移動時間やスキマ時間に学習できることで、「勉強が続けられる」、「時間が有効活用できる」という声が多いようです。教材の品質についても高評価でした。
スタディングは通勤時間が使えて、心が折れづらい。
模試は結構使えた。 自分の回答をデータ化、一目で確認できるのが良かった。
ちゃんと一周勉強出来たのはスタディングが初めてかも。
満員電車でスマホ片手に知識確認出来るメリットはでかい。
通勤時間や、家に帰って子供を寝かしつけながら音声で勉強できたのは助かった。 スキマ時間を有効活用して勉強時間が増やせて合格できた。
フラッシュ記憶は良いよね。 アレだけヘビロテしたい。
勧められて書店でスピードテキストとFocus見てきた。 学習範囲はスタディングと同じだけど、記憶の残りやすさ、説明の簡潔さはスタディングの方が良かった。
声がいいよね。滑舌も良く、なんとなく聞いてても何を言ってるのか良くわかる。くどいくらい主語をちゃんと入れて、単文で説明してる。
スタディング【悪い評判】
悪い評判としては、ストリーミング配信に対する不満が多くありました。ダウンロード形式とストリーミング形式には一長一短があるため、完全な解決は難しいところです。どうしてもストリーミング配信が受け入れられない場合は、診断士ゼミナールを選択するのが良いと思います。(2019/8/29からiPhone、iPadならアプリをインストールすることで動画のダウンロード視聴が可能になっています。)
また、過去問の使い勝手にも不満の声があるようです。ただ、これについては中小企業診断士協会の公式ページから過去問を入手すれば解決できます。知らない方も多いですが、協会の公式ページでは1次試験、2次試験の過去問が無料で手に入ります。ただし1次試験については、解答が記載されているだけで、詳しい解説などはありません。2次試験については、解答も公開されていません。過去問はこちらから入手できます。
不満の多かったストリーミング配信について、ごくたまに見られない程度ならまあ許容できますが、利用状況によっては頻繁に途切れる可能性があります。スタディングでは、受講前に無料でサンプル動画が視聴できるため、問題なく見られるかどうかは実際の環境で事前に試しておいた方が安心です。
模試は良問揃いだったが、本試験とレベルが違ったのはイマイチ。 模試の結果が良すぎて、本番で油断。
スタディングの過去問使いにくい。アプリでダウンロードさせて欲しい。
オンラインだから電波悪いところだと遅くてイライラする。そういうときは諦めてPDFだけで問題繰り返した。
サーバーが弱いのか、動画再生全然出来ないときがあった。
電車の中で財務や経済をやるのは難しい。
診断士ゼミナール【良い評判】
診断士ゼミナールの良い点として、講義動画がダウンロードできる点が上がっています。これは私が診断士ゼミナールの受講を決めたときのポイントでもありました。
教材の手作り感については賛否が分かれるところですね。私の感想では許容範囲内だけどもうちょっとキレイなデザインの方が良いと感じました(^^;
動画のダウンロードができるのは私には大きな利点です。講師の方がゆっくり喋るのも好き。
診断士ゼミナールのテキストと動画を1周しただけでの状態で50点取れた。あやふやなところを万全にすれば、70点くらいまでは結構簡単に持っていけそうな手ごたえ。
手作り感満載のとこが逆にいい感じ。
診断士ゼミナール【悪い評判】
診断士ゼミナールの悪い評判は、学習の進捗管理など、勉強を続けるためのフォローが不足している点に集中していました。
ここは診断士ゼミナールを受講する際に1番注意しておく点ですね。診断士ゼミナールは、余分なサービスを極力削減することで低価格を実現しています。不足が出るのは仕方がないことなんです。でも、受講生が講座受講する時に期待することって勉強のフォローが大きいですからね。。この点が譲れないならスタディングを受講した方が良いでしょう。
学習計画、日々の進捗管理など、モチベーションを保つフォローは手薄に感じます。
やる気があって、自分で管理していける人には使いやすいと思いますが、精神的な面でフォローが必要な人は、スタディングの方が向いてるかも。
低価格と3年間の受講期間が決め手で診断士ゼミナールにした。受講者同士のコミュニティとか、講座からのコミュニケーションはあまりないので本当に独学向けだなと今更ながら痛感。
診断士ゼミナールのみでは全体像も掴みにくく知識ゼロスタートだと厳しいと思いました。
テキストに誤字が目立ちます。それでも意味は分かるんですが、気になる人は気になるかも。
診断士ゼミナールは私が受講して試験に合格できた講座です。使って見て感じた良かった点、悪かった点はこちらにまとめました。興味があったら読んでみてください。悪い点も包み隠さず正直に(むしろ厳しめに)書いています。
スタディング、診断士ゼミナールの弱点
これまで、スタディングと診断士ゼミナールの特徴や口コミ情報を紹介してきました。最後に、2社に共通する弱点について2つ書いておきたいと思います。
特に1つ目の弱点。口コミ情報にはあまり出てこないですが、かなり大事な点です。受講前にはよく読んでおいてください。
弱点1、2次試験対策としては不十分
1つ目の弱点は、2次試験対策としては講座の受講だけでは不十分ということです。
基本的に知識の暗記である1次試験とは異なり、2次試験では読解力、作文力、論理力等の総合的な力が問われます。
これらは人それぞれのレベルや、得意だったり苦手だったりするポイントが異なるため、画一的な教材だけでは合格レベルに達するのが難しいです。
2次試験対策として、手厚いフォローが欲しいという方には大手の講座受講をおすすめします。
2次試験の回答を添削してくれるため、1人1人にあった指導をしてくれます。
そうでなく、独学で対応するという人には絶対に取り組んで欲しいテキストがあります。私もそのテキストに取り組むことで独学で試験に合格することができましたし、これ無しでの合格は100%不可能だったと断言できます。
おすすめのテキスト「ふぞろいな合格答案」
おすすめテキストというのは「ふぞろいな合格答案」等のふぞろいシリーズです。中小企業診断士試験の合格者が、何百枚もの答案を分析し、模範解答や解き方のテクニックを解説してくれている熱意溢れるテキストです。
内容は過去問+参考書なので、これがあれば個別に過去問を買う必要もないです。
詳細はこちらに書いてあるので読んでみてください。
弱点2、紙のテキストは別料金
こちらは1つ目の弱点に比べればかわいいもんです。2社とも、テキストはPDFデータでの視聴を基本としています。紙のテキストは別料金です。しかもそれなりのお値段。
- スタディング:¥14,904(税込み)
- 診断士ゼミナール:¥18,500(税別)
不要なサービスをカットすることで低料金を実現しているため、仕方のないことですが、紙のテキストが必須という方は追加料金がかかる点にご注意ください。
スタディングや診断士ゼミナールで本当に合格できるのか?
スタディングや診断士ゼミナールの受講を迷っている人の中には「安い通信講座で合格できるの?」、「教室に通わなくても合格できるの?」というのを不安に思っている人も多いと思います。まあこの不安は当然ですよね。だって、通学の手間もなく、費用も安くて得られるものが同じなら絶対そっちが良いですからね。
でも、安心してください。合格できます!私は診断士ゼミナールを使って合格できましたから!・・・・・というだけじゃまだまだ不安だと思うので、スタディング、診断士ゼミナールの安さの理由と通学不要の根拠についてお話ししたいと思います。(もちろん良い面、悪い面はありますよ)
安さの理由
スタディング、診断士ゼミナールの講座が安い理由には大きく分けて次の2つがあります。
1、教室を持っていない
安い理由の1つ目は、スタディング、診断士ゼミナールが教室(=実際の建物)を持っていないことです。大手の予備校は通いやすい立地に多くの教室を持っています。教室を持つと、建物の家賃が必要ですし、椅子・机などの機材や講師の先生のお給料も必要になります。これらの費用が受講料に振り分けられるため、大手予備校の受講料はどうしても高くなってしまいます。
スタディングや診断士ゼミナールはインターネット受講専門の講座のため、教室に関係する費用がかからず、その分受講料が安くなっています。
2、不要な教材、サービスを省いている
安い理由の2つ目は、スタディング、診断士ゼミナールが不要な教材、サービスを省いていることです。下の表に大手予備校とスタディング、診断士ゼミナールの提供している教材を簡単にまとめました。
大手予備校 | スタディング | 診断士ゼミナール | |
動画講義 | 〇 | 〇 | 〇 |
紙のテキスト | 〇 |
×PDFのみ |
×PDFのみ |
問題集 | 〇 | 〇 | 〇 |
過去問 | 〇 | 〇 | 〇 |
答案の添削 | 〇 | × | × |
模試 | 〇 | 〇 | × |
大手予備校と差があるのは、紙のテキストと答案の添削です。
スタディング、診断士ゼミナールではテキストはPDFの配布のみです。(紙のテキストは有料オプション)これにより、テキスト費用を削減しています。
また、スタディング、診断士ゼミナールでは1枚1枚答案を添削してくれません。これにより、答案添削の人件費や郵送などにかかる費用を削減しています。
『不要な教材、サービス』と書きましたが、実際に診断士ゼミナールを受講した私の感想では、一部必要なものまで削減されているなーと感じました。そのあたりの話しはスタディング、診断士ゼミナールの弱点としてこちらに書いたので気になる方は読んでみてください。
通学と通信講座のメリット、デメリット比較
次は「通学しなくても合格できるの?」という不安にこたえるために、通学と通信講座のメリット、デメリットについて説明します。
通学と通信講座のメリット、デメリットを表にまとめました。表の中のそれぞれの内容を説明していきます。
通学 | 通信講座 | |
学習する内容 | ◎ | ◎ |
講義の臨場感 | ◎ | 〇 |
すぐに質問できる | ◎ | △ |
モチベーション維持 | ◎ | 〇 |
勉強仲間 | ◎ | △ |
時間の有効活用 | △ | ◎ |
学習する内容
まず、「学習する内容」についてです。これは通学も通信講座も変わりません。テキストでの勉強は家でやっても教室でやっても同じです。
じゃあなんでわざわざ通学するかというと、講師の先生の講義を聞くためですよね。でも、今はインターネットが発達しているので、自宅でも外出先でもスマホやPCで全く同じ講義動画が視聴できます。
講義の臨場感
これは通学のメリットですね。通信講座の講義動画では実際に目の前に講師の先生がいるほどの臨場感はありません。ただ、講義動画には自分のペースで学習できる、分からなかった時にはすぐに巻き戻せるという別のメリットがあります。
すぐに質問できる
これも通学のメリットです。先生が目の前にいるので、分からなかったらすぐに聞けます。周りの受験生同士で教え合うこともできますね。通信講座でももちろん質問はできますが、メールでの問い合わせになってしまうので、回答まで時間がかかってしまいます。
モチベーション維持
自宅で受講する通信講座では勉強するのもしないのも自分次第ですからね。勉強モチベーションの維持は通学の方がしやすいです。ただ、通信講座でもスタディングはこの点にけっこう気を使っています。PCやスマホで勉強の進捗状況や勉強時間を確認することができたり、オリジナルのSNSで受講者同士が交流できるようになっています。
勉強仲間
これは通学の大きなメリットですね。辛い勉強を共に過ごすことで勉強仲間ができます。通信講座組の私が1番辛かったのはここかもしれません。試験や勉強についての話しが誰ともできなかったので。。。
先ほど書いたようにスタディングではSNSを利用した受講者同士の交流ができます。でもリアルな勉強仲間との結束には勝てないと思います。
時間の有効活用
これは通信講座の方がメリットが大きいです。まず通信講座では通学の時間が必要ないので、この分を勉強時間に使うことができます。教室と自宅が遠い方には特にメリットが大きいですね。
時間の有効活用に関するその他の要素として、通信講座の動画講義があげられます。動画講義は外出中やちょっとのスキマ時間に学習することができます。通信講座では、これまで勉強には使えなかった時間を勉強時間にあてることができるという点でも時間の有効活用ができます。
以上、通学と通信講座のメリット、デメリットについて紹介しました。どちらも一長一短ありますが、通信講座でも通学と学習する内容は同じ、通信講座の方が時間を有効活用できるというのが重要な点です。モチベーションを維持し、自分でしっかりと勉強ができるのなら通信講座のメリットは大きいんです。
合格実績
最後に、スタディング、診断士ゼミナールの合格実績について触れておきます。
HPに掲載されているだけで、
スタディング・・・80名/2020年、28名/2019年、23名/2018年、17名/2017年
診断士ゼミナール・・・56名(合格年度不明)
の合格者がいます。
HPには、合格報告を提出した方の例のみが掲載されているため、実際にはもっと多くの合格者がいるはずです。
ちなみに予備校最大手のTACの合格実績は、183名/2017年です。スタディング、診断士ゼミナールの合格者は人数ではまだまだ大手に及びませんが、年々受講者数は増えているため、合格者数もこれからもっと伸びていくと予想されます。
以上、スタディング、診断士ゼミナールの安さの理由や合格できる根拠などをお話ししました。これを見てもまだ不安を感じるのなら大手の予備校に通った方が良いと思います。
スタディングと診断士ゼミナールのどちらが良いのか?
スタディング、診断士ゼミナールのどちらが良いか、言い切ることは難しいですが、こんな人はスタディング、こんな人は診断士ゼミナールがオススメというのを簡単にまとめました。
コスト比較
- スタディング(コンプリートコース):¥72,900
- 診断士ゼミナール(1次2次試験プレミアムフルコース):¥54,800
両社のフルセットコース同士を比較すると、コストは診断士ゼミナールの方が安いです。
ただしスタディングには模試の受講も付いている等、内容の充実度に差があるため、それらを考慮するとコストパフォーマンスとしては格段の差はないと言えます。
また、スタディングには、表に記載したコンプリートコース以外にも模試とQ&Aチケットを除いたスタンダードコースも用意されており、そちらの価格は¥57,900です。更にスタディングには教育給付金制度対象コースがあり、更に割安になる場合があります。※給付金対象講座は(なぜか)スタンダードコースのみなのでご注意ください。詳しくはこちら(スタディングHPへのリンクです)から。
教育給付金制度について
スタディングには教育給付金制度の対象講座があるので、対象の方は受講完了して申請すれば、試験の合否に関わらず20%の払戻が受けられます。こちらを利用すればスタディングと診断士ゼミナールの価格差は縮まります。※教育給付金対象講座はスタンダードコースのみです。詳しくはこちら(スタディングHPへのリンクです)から。
制度の説明はこちらです。
講座の内容比較
診断士ゼミナール、スタディングとも、中小企業診断士試験対策講座としての必要十分な講座内容を持っていますが、IT活用による学習のし易さという点ではスタディングに軍配が挙がります。
ただ、ITの活用が苦手という方も少なくないと思うので、この辺りは好みが分かれるところかと思います。
スタディング、診断士ゼミナールを選ぶ目安
こんな人はスタディング
- 学習マップでの効率的な学習をしたい
- スマート問題集、過去問セレクト講座、マイノートなどIT・スマホを活用した学習に魅力を感じる
- 学習の進捗管理や他の受講生との交流など、モチベーション維持の仕組みが欲しい
こんな人は診断士ゼミナール
- 低コスト優先
- 講義動画はダウンロードして視聴したい
- 自分で学習計画を作って進められるので、手厚いフォローは必要ない
以上の考え方で選択するのが良いのではないかと思います。(2020/11月からスタディングでもiPhone、iPadに限りiPhone、iPad、Androidとも、アプリをインストールすることで動画のダウンロード視聴が可能になっています。iPhone、iPadを使用している方なら、スタディングでも講義動画のダウンロード視聴が可能です。)
講義の雰囲気が自分に合うかどうか、スタディングのシステムが使いやすいかというのは人によって感じ方が違ってくると思います。
診断士ゼミナール、スタディングとも動画講義を中心とした講座のため、講師のしゃべり方とか声が合わないというのも選択する際の重要な項目です。
2社ともに、そんな受験生の気になる点をよく分かっているので、無料の講義動画や無料教材を充実させています。
以下に無料サンプルへのリンクを付けておいたので、是非試してみてください。
スタディング、診断士ゼミナールの講義動画サンプル
各社、合格者の声も載せていますのでそちらも参考になります。
スタディング、診断士ゼミナール、合格者の声
気になる点のQ&A
最後にこれまで紹介した内容以外に疑問に思いそうな内容をQ&Aの形で記載しました。
安い講座って言っても追加料金がかかって結局高くなるんじゃないの?
スタディング、診断士ゼミナールでは基本的に講座料金以外に費用はかかりません。入会金や年会費のようなものもありません。
ただし、私の場合、2次試験対策のために市販テキストを追加購入したため、¥10,000ほど費用がかかりました。
大手と比べると信頼感がない。受講してちゃんと合格できるの?
HPに掲載されているだけで、
スタディング・・・80名/2020年、28名/2019年、23名/2018年、17名/2017年
診断士ゼミナール・・・56名(合格年度不明)
の合格者がいます。
HPには、合格報告を提出した方の例のみが掲載されているため、実際にはもっと多くの合格者がいるはずです。
TACの合格実績は、183名/2017年なので人数ではまだまだ大手に及びませんが、スタディング、診断士ゼミナールとも十分な実績は持っています。
紙のテキストは別料金になってるけど、自分で印刷すればお金はかからないんじゃないの?
そうです。スタディング、診断士ゼミナールともテキストを自分で印刷することができます。
ただし、テキスト全部を自分で印刷するとなるとインク代などでかえって高くつく可能性があります。