ここでは2次試験の本番当日に役立つ内容を紹介していきたいと思います。
1、ホッキチス外し(試験問題バラシ)
試験開始後、1番最初にやること、それは「ホッキチス外し(試験問題バラシ)」です。2次試験で配られるのは、A4サイズの試験問題の冊子1部と回答用紙のみで、下書き用の計算用紙のようなものはもらえません。計算用紙の持ち込みもできません。
試験問題の冊子の構成は、
表紙→A4、2枚程度の白紙ページ→問題文→A4、2枚程度の白紙ページ→裏表紙(白紙)
というようになっており、下書きをするスペース自体はあります。ただし、問題文を挟んで、前後に余白があるため、このままだと「問題文を読む」→「ページを移動して下書き」→「再度、問題文を読む」、のような作業を繰り返す必要があり、非常に使いづらいです。
そこで必要になるのが、ホッチキス外し(試験問題バラシ)です。
ホッキチス外しのやり方
以下にホッキチス外しのやり方を写真入りで説明します。
1、ホッチキスの確認
ホッチキスは写真の位置に2カ所付けられています。
※実際のホッチキスは写真のように表紙側から見て、ホッチキスの背面が見えるような付き方ではありません。ホッチキスの背面は、冊子の背表紙に位置しています。また、ホッチキスのサイズも写真のものよりも大きいです。自宅で付けなおしたため、ホッチキスサイズと位置が変わってしまいました。分かりづらくてすみません。。
2、問題文を開いてホッチキスの前面(開いている側)の確認
問題文を開いて、ホッチキスの前面を確認します。
3、ホッチキスを外す
それでは実際にホッチキスを外していきたいと思います。やり方は何でも良いですが、爪で少しホッチキスの針を浮かせてから定規で押すやり方をおススメします。
こちらの写真は、針をずらし終わった後の状態です。この状態になれば、問題冊子の背表紙側から簡単に針を引き抜くことができます。
小さくて分かりづらいと思うのでイラストも描いて見ました。ホッチキスの針は、イラスト真ん中の図のようにズラすだけで外れます。イラスト右図のように、針を跳ね上げる必要はありません。跳ね上げるのは難しいです。
(スマホで見ていて図が拡大できない場合は、PCサイト表示にすれば拡大可能です。)
4、問題文のスタートをメモしておく
問題冊子をバラす際に、もう1つやっておいてもらいたいことがあります。それは問題文のスタートをメモしておくことです。
以下の写真のように、表紙を開いた後は、問題文の始まりを教えてくれる記載は何もありません。問題を解く際、問題文と設問、下書き用紙を何度も行き来するため、問題文のスタート箇所を探して、時間をロスすることがあり得ますので、スタート箇所には「スタート」等のように記載しておくことをおススメします。
以上、ホッキチス外しの説明でした。分かっている人にとっては大したことじゃあないかもしれませんが、初の受験でこのことを知らないと2次試験を解く難易度が無駄に上がってしまうんじゃないかと思います。
私自身、2次試験直前になって本番形式の練習をしている際に、本番で下書き用紙がもらえないことに気づき、あわてて対応策を探したという経験があります。その際、「ホッキチスを外す」とか「問題冊子をバラす」というやり方を知ったものの、具体的なイメージが説明されていなかったため、今回写真入りでまとめてみました。
2、机は狭いものと覚悟する
2次試験の試験会場に入り、机を見た時の私の率直な感想は、「机小さっ!!」でした。どういうものかというと、小学校の時に使っていた机を思い浮かべてもらえれば良いです。↓こんなのです。
体感的に小学校の机と感じたので、実際にはそこまで小さくなかったかもしれませんが、とにかく小さかったです。普段自宅では、家族サイズのこたつ机にテキスト、回答用紙、メモ用紙、筆記用具、(事例Ⅳでは電卓も)を広げて勉強していたため、狭い机で受験することは結構ストレスでした。
私の受験会場は東京都内の大学だったんですが、他の教室を除いて見ると、長机タイプの部屋もありました。↓こんなのです。
これはこれで隣の人との境界が気になりそうだったので、小さいながらも独立した机でまだ良かったと思いました。
普段から狭い机で勉強して本番慣れするなんてことは必要ないですが、心の準備はしておいた方が良いと思います。
3、おやつを用意しておく
2次試験では頭をフル回転させるため、カロリー消費が激しく、お腹が空きやすくなると思います。お昼休み前にお腹が空いて頭が働かないということがないように、十分な量のおやつを用意しておいた方が良いです。
4、最後まで絶対に諦めない
完全な精神論、根性論です。でもものすごく重要なことなので書いておきます。
これを読んでいる2次試験本番前の多くの方は、「そんなこと言われるまでもない。自分は当然全力を出して最後までやりきる。」と心の中で思っていると思います。私もそうでした。でも、試験本番では受験生の心を折ろうとする色々なことが起こります。
事前の学習中には余裕だったはずなのに、時間が足らず全問回答できないかもしれません。散々対策を取ってきた科目が、突然例年と出題傾向が変わってしまうかもしれません。得点源と考えていた科目が難化して上手く解けないかもしれません。丸1日の試験なので後半は疲れて頭が働かなくなってきます。
当日こんなことが起こると、「今回はもう合格無理かも」という気持ちがよぎってしまうと思います。特に前半の科目で思うようにいかないと、後の科目にも影響します。
しかし、そんな時でも最後まで絶対に諦めないで全力で取り組んでください。2次試験の採点は○か×かだけじゃないです。諦めずにちょっとでも回答を書いておけば部分点をもらえます。また、2次試験は何点以上取れば合格ではなく、上位20%が合格する試験と言われています。自分が難しいと感じたということは他の受験生も同じように感じているはずです。そして、諦めて手を抜いてしまっている受験生もいるはずです。合格するのに必要なのは、そんな状況の中でも全力で取り組んで1点でも多く点を取り、他の受験生のほんの少しでも上を行くことです。高得点を取れなくても、普段の力を発揮できなくても良いです。ただ、最後まで諦めずに精一杯取り組んでください。