はじめは「ボンヤリ」でも全体像を把握する
これは意識的なり、無意識なり、実行されている方が多いのではないかと思います。このやり方で進めた方が良い理由は・・・
1.精度の高い学習計画作成のため
独学で試験対策をする場合、学習計画の作成は重要なポイントになります。最初の計画は学習開始前に立てることになりますが、これは精度が悪いため、しばらくしたら計画を立て直すことになります。なぜ精度が悪いかというと、何をどれだけやったら良いかがほとんど分からない状態で計画を立てたからです。
精度の高い計画を立てるために、まずはボンヤリ眺めるような意識でも良いので、素早く一通りの内容を見て、全体像を把握することから始めるのが良いと思います。そうすればどのような項目があるのか、どの辺りが特に難しかったか等の情報が得られるため、より精度の高い学習計画を作成することができます。
2.挫折を防ぐため
はじめから、「1回読んで全部理解しよう」、「半分くらいは暗記してやろう」等という意気込みで始めてしまうと、難しい内容に遭遇したときに考え込んでなかなか前に進まなくなってしまいます。また、思っていたよりも内容が理解できなかったり、覚えられなかったりということが必ず起こり、学習が嫌になってしまいます。初学者がいきなりこんな高い目標を立てたら挫折するのは当たり前なのですが、自分には向いてないと勘違いし、資格取得を諦めてしまうかもしれません。
たまに「仕事はマラソン」と言う方がいますが、試験対策の学習もマラソンです。長期間の学習を乗りきるため、高すぎる目標を立てるのは避け、簡単な目標をクリアする達成感を積み重ねていくことが重要です。はじめの目標は「読んだあと全く理解していない、覚えていない状態でも良いから、テキストを最後まで読む」、程度にしておけば、次のステップに進むための準備体操になり、挫折を防げると思います。
「ボンヤリでも全体像を把握する」のにおすすめなのは、通信講座のビデオ教材です。どうもやる気が出ない時や、仕事帰りで疲れている時、テキストをカバンから出すのすら面倒だという時でもスマホがあって目と耳さえ使えれば学習を進めることができます。私の最初の1か月の学習目標は、ビデオ教材を一通り見ることにしていました。